音楽猫ファミリーの末っ子
青い海の真ん中にある島では、動物たちが家族ごとに仕事をしています。音楽猫のファミリーは、ロードサイドに音符のタネを植え、花粉が風に乗ると美しいメロディが流れます。
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青い海の真ん中に、小さな小さな島があります。もし、あなたが船旅をしていて、波の音の中に陽気な音楽が聞こえてきたら、そこがその島、トロピカル パラダイスかもしれません。
燃える太陽の下、色とりどりの花が咲き、フルーツがたわわに実るトロピカル パラダイスには、たくさんの動物たちが暮らしていて、それぞれ、家族でおもしろい仕事をしています。
染めものサルファミリーは、夜空の星で布を染めます。調香ワニファミリーは、風を吸いこんで香水を作ります。そして、音楽猫のファミリーは、ロードサイドに音符のタネを植える仕事をしています。花が咲くと、その花粉が風に乗って、美しいメロディを奏でるのです。
お父さんが厳選した音符のタネを、お母さんがひいた図面通りに、7匹の子猫たちがせっせと植えていきます。そう、だから、いつも音楽が流れているんですね。「道を行くみんなが幸せになるよう、願いをこめてタネを植えるんだよ」と、お父さん・お母さんは子どもたちに教えました。
音楽猫ファミリーの末の男の子も、音符のタネを植えるのが好きでしたが、もうひとつ好きなことがありました。読みものオウムの本屋で本を読むことです。特に、オウムのおじさんが世界中を飛び回って仕入れてきた、伝説のような見知らぬ話が大好きです。
「ここはとっても素敵な場所だけど、知らない世界がたくさんあるんだなぁ。いつか、自分の目で見てみたいな」男の子は毎日、本を胸に空想の旅をしていました。